2016年11月28日 |
大阪府大、東大など、2つの機能もつ新触媒合成に成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
大阪府立大学、東京大学、高輝度光科学研究センター、冨士ダイス(本社:東京都大田区、西嶋守男社長)の研究チームは26日、酸素の還元・発生という2つの電気化学反応に対して優れた触媒特性を示すマンガン酸化物の合成に成功したと発表した。酸素の還元・発生は、次世代電池として開発が進められている金属・空気二次電池の充放電を担う電気化学反応で、効率的に反応を制御することは実用化な当たって不可欠の要因となる。 ◆ 研究のポイント 研究チームは、ポイントとしてに次の3点を挙げた。 (1)安価なマンガン酸化物が金属・空気二次電池の充放電で優れた触媒特性を示すことを明らかにした。 (2)四重ペロプスカイトと呼ばれる結晶構造で従来のマンガン酸化物と比べて性能(触媒活性)が最大約30倍向上する。 (3)酸素の還元・発生という両方の電気化学反応に対して高い触媒性能を有するため、金属・空気二次電池の実用化に大きく貢献する。 同研究成果は11月25日、「Advanced Materials」のオンライン版「Wiley Online Library」で公開された。 ニュースリリース https://www.osakafu-u.ac.jp/osakafu-content/uploads/sites/344/pr20161126.pdf |