2016年11月28日
塩野義製薬、英国のHIV阻害薬特許で控訴へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:塩野義製薬

塩野義製薬は28日、HIVインテグラーゼ阻害薬の特許をめぐり、ドイツで販売するMSD Sharp&Dohme社とその関連会社を相手取りデュッセルドルフ地裁に特許侵害の訴えを起こしていたが、訴えた相手の中の1社が逆に英国の特許裁判所に同特許の無効を提訴、この判決結果が11月25日出たが、これを不服として控訴の準備を開始したと発表した。

英国ではMSDグループの1社、MerckSharp&Dohme社が塩野義特許の無効を提訴したため争っていた。
英国特許裁判所が25日に下した判決は「Merch製品の販売は、塩野義が保有する英国特許の侵害に当たるが、塩野義の英国特許は記載要件を満たしていないため無効だ」という分かりにくい内容。

だが、塩野義製薬では「特許侵害が認定された意義は大きい。有効なら当然侵害ということだ。記載要件がどうかというのは一つには解釈の問題」とみて、控訴する意向だ。
なお、塩野義製薬はドイツ、英国のほか、オランダ、日本で同じ特許を取得している。


ニュースリリース参照
http://www.shionogi.co.jp/company/news/2016/qdv9fu0000012f91-att/161128.pdf