2016年12月02日
東北大、マンガンケイ系熱電材料で約2倍の出力
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:東北大学

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は1日、東北大学大学院の研究グループがNEDOプロジェクトで、マンガンケイ化物系熱電変換材料で発電量を表す指標である出力因子として、従来の約2倍に相当する1平方キロメートル当たり2・4mWを実現したと発表した。

今回の成果により、自動車エンジンの排熱や産業分野における工業炉からの排熱が、300-700℃の未利用熱エネルギーを電力に変換する高出力熱電発電モジュールの実現が期待される。

NEDOプロジェクトで東北大学大学院工学研究科の宮﨑譲教授らの研究グループは、低コスト化が期待でき、かつ熱的・化学的安定性に優れるマンガンケイ化物系熱電変換材料において、従来の1・6-2倍に相当する1平方キロメートル当たり2・4mWの出力因子を実現した。

これらの成果により、自動車エンジンの排熱や産業分野における工業炉からの排熱等、300-700℃の未利用熱エネルギーを電力に変換する高出力熱電発電モジュールの実現が期待される。
この成果は、12月1-2日の両日に仙台市内で開催される応用物理学会東北支部第71回学術講演会で発表される。