2016年12月08日 | |
越智三菱ケミ社長「中計達成に道筋ついた」 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:三菱ケミカルホールディングス |
|
三菱ケミカルホールディングスの越智仁社長は8日記者会見し、2016-20年度中計「APTSIS 20」の進捗状況と、来年4月発足する「新生三菱ケミカル」の成長戦略について概要を説明した。 今年度スタートした「APTSIS 20」については、16年度通期業績でコア営業利益2,590億円が見込まれ、今後の三菱ケミカルの成長戦略上乗せ(統合効果を含め500億円)やコスト削減効果(930億円)、M&A(200億円)などを考慮すれば、2020年度の利益目標である3,800億円達成に道筋が見えたとした。 新発足する三菱ケミカルは、全社組織を10事業部門で構成、56SBUを半分以下の26SBUに集約する。 成長戦略として「自動車・航空機」など5分野を掲げ、関連する事業部門が協奏し最も有効な成長ドライバーを駆使して目標達成を図る。 ■成長戦略 三菱ケミカルがフォーカスする5市場、2020年の目標事業規模は以下の通り。( )は2015年実績。 (1)自動車・航空機(モビリティ) 4,200億円(3,000億円) (2)パッケージング・ラベル・フィルム 2,300億円(1,800億円) (3)IT・エレクトロニクス・ディスプレイ 3,000億円(2,200億円) (4)環境・エネルギー 1,700億円(1,100億円) ◇リチウムイオン電池 700億円(250億円) (5)メディカル・フード・バイオ ◇メディカル 1,000億円(500億円) ◇フード・バイオ 500億円(300億円) 基礎素材分野では(1)MMAで世界シェアトップ(約40%)をキープする(2)ポリオレフィンでPP・PEの高付加価値品開発と拡販に注力(3)クラッカーの構造改革完了、などを目標に掲げた。 越智社長は「三菱ケミカルグループは、基礎化学品から機能商品、ヘルスケアまで多くの幅広い技術を持っている。これらの技術を有効に活かしながら成長を加速していきたい」と強調した。 |