2016年12月09日
旭硝子のフッ素樹脂フィルム、豊洲のスタジアムに採用
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:旭硝子

旭硝子は9日、高機能フッ素樹脂フィルム「アフレックス」が、構造建築物としては国内で初めて東京都江東区の「新豊洲Brillia(ブリリア)ランニングスタジアム」の屋根部分に採用されたと発表した。
フィルムは耐候性・光透過性・耐熱性に優れたETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体)フィルムで、旭硝子の独自開発製品。これまでドイツやブラジルの大型スタジアムには採用されてきたが、国内で使用されるのは初めて。

スタジアムは敷地面積が約4,900平方メートル、建物面積は約1,990平方メートルでトンネル型のデザイン。トンネル部分の長さ108メートル、高さ16.27メートル。フレームにはカラマツの集成材を使い、アーチ状に組み合わせた。使用する「アフレックス」は厚みが250マイクロメートル。これを3,500平方メートル2枚、計7000平方メートルにわたり屋根部分に張りめぐらす。軽量なETFEフィルムのため支柱にかかる加重負担を大幅軽減できる。

施設には60メートルトラックやシャワー、更衣室なども設置。地域住民や身体障害者がスポーツを楽しめる施設とする計画。国土交通省の「サスティナブル建築物先導事業」に採択された。今年12月竣工予定だ。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1481271294.pdf