2017年01月11日 |
東ソー、高導電性高分子材料を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東ソー |
東ソーは11日、高性能な新規の自己ドープ型導電性高分子材料(TS-CP90)を開発したため、事業化に向けた検討を開始すると発表した。導電性高分子は現在、外部ドープ型(スラリー分散液)が主流だが、加工性(成膜性)や耐久性に課題がある。新開発した「TS-CP90」は自己ドープ型(均一水溶性)のため、これらの課題が解決できる強みを有する。導電率も200S/cmと、自己ドープ型としては世界最高レベル。このため同社は今後、これらの特長を生かした用途開発を急ぎたい考えだ。 ただ、既存の外部ドープ型製品は導電率が500S/cmと自己ドープ型にと比べても高く、すでに帯電防止フィルムやコンデンサ向けなどとして市場も安定している。このため東ソーは当面、加工性や耐久性ニーズの高い分野を中心に用途展開していく方針だ。 同社は1月18日~20日、東京ビッグサイトで開催される「第18回電子部品・材料EXPO」に同開発製品を出展する。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1484096584.pdf |