2017年01月30日 |
京大、ビタミンDが体内の脂質量を抑制するメカニズムを解明 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学物質-細胞統合システム拠点の上杉志成教授の研究グループは、生体内に存在するビタミンDが、体内の脂質量を抑制するメカニズムを解明した。研究グループは、脂質生合成の司令塔である転写因子SREBPに着目し、ビタミンD代謝物がSREBPの活性を調節していることを新たに発見した。 そのメカニズム解析を進めたところ、これまで知られていなかった方法でビタミンDがSREBPの働きを抑えていることがわかった。今回、生化学的なアプローチにより、脂質代謝とビタミンDとの関係が分子レベルで明らかになった。今後、メタボリックシンドロームやがんの予防、治療に効果のある人工ビタミンDの作成などに応用されることが期待される。 |