2017年01月30日
住商アグロ、バイエルの農業用殺菌剤事業買収
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:住友商事

住友商事は30日、100%子会社の住商アグロを通じ、バイエルクロップサイエンス(本社:東京都千代田区、ハーラルト・プリンツ社長)が保有する農業用殺菌剤「メトミノストロビン」の日本国内での事業権を買収したと発表した。

「メトミノストロビン」は、水稲向けの殺菌剤で、水田に散布することで、根からの速やかな吸収と長い持続効果を有する特徴がある。イネの「いもち病」や「紋枯病」などに高い予防・治療効果がある。汎用性が高く、日本以外では主に大豆に使用されており、食料需要の高まりを背景に取扱量は増加傾向にある。
住商アグロでは、2014年4月に同剤の日本を除く全世界の事業権をバイエル社から買収しており、今回、全世界での事業権を取得することになる。同社は、他剤との混合剤を開発するなど、果樹・野菜向けにも適用拡大を図っていく方針。2020年には全世界で数十億円規模の売上げを目指す。