2017年02月07日 |
産総研、LED照明に対応した高輝度・長残光の蓄光材料開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所は6日、LED照明に対応した高輝度・長残光の蓄光材料を開発したと発表した。蛍光体材料は、賦活材料や母材料の金属の組成のわずかな違いにより特性が変わるため、その精密な制御が重要となるが、今回、金属有機化合物を用いた化学溶液法により、金属イオンの注入(金属イオンドーピング)を精密に制御し、さらに新しい合成プロセスを用いて紫外光を含まないLED照明でも、従来の約3倍の明るさ、約2倍(4時間)の残光発光時間の蓄光材料を合成した。 また、産総研オリジナルの低コーティング技術である光MOD法により、今回開発した蓄光材料をポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂基板上にコーティングした高輝度蓄光シートを開発した。 この蓄光材料を安全誘導標識などに用いれば、超高層ビルなど災害時に、長時間にわたり避難誘導できるなどの効果を発揮する。 技術の詳細は今年4月5-7日に東京ビッグサイト出開催される「第2回高機能セラミックス展」で発表する。 |