2017年02月08日
「印刷技術で圧力と温度を同時検出」新センサー開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:NEDO

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は8日、新しい印刷技術に挑戦する次世代プリンテッドエレクトロニクス技術研究組合(JAPERA)がこのほど、圧力と温度の面内分布を同時に検出できるフレキシブルシートセンサーの開発に世界で初めて成功したと発表した。

同研究組合は今回、印刷製造したフレキシブルTFT(薄膜トランジスタ)アレイシート上に「感圧層」と「感温層」をパターン印刷することで、圧力と温度を同時に多点検出できるシート型センサーを開発した。

フレキシブルで軽量といった特徴を生かして、今後は靴底やベッドなどに装着し、運動時の荷重バランスや疲労度が検知できるように応用展開を図る。リハビリ・介護支援センサーなどに利用できる。摩擦などの物理センサーやバイオセンサーを開発して組み合わせることができれば、センサーによる人の皮膚感覚を備えたロボットスキンの実現が近づくとしている。NEDOプロジェクトの一環。

この成果は、2月15~17日に東京ビッグサイトで開催される「nedo tech 2017第16回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」のNEDOブースで実物紹介する。