2017年02月13日

美濃窯業と産総研、1450℃の高強度高断熱性材料

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：産業技術総合研究所

新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）は13日、セラミックメーカーの美濃窯業（本社：名古屋市中村区、太田滋俊社長）と産業技術総合研究所が、NEDOプロジェクトにおいて熱伝導率0・25W/m・Ｋ以下で圧縮強度10MPa以上の特性を持ち、1450℃まで使用可能なファイバーレス高強度高断熱性材料を共同開発したと発表した。 開発した断熱材料は、従来から工業炉用耐火断熱材として用いられてきた耐火断熱れんがと同程度の強度を持つことから、産業／工業炉の内張り材料として最内層に適用することが可能になった。その結果、放熱による廃棄熱量を削減できるだけでなく、炉材の施工重量を低減できることにより蓄熱による廃棄熱量を大幅に削減できることになった。今回開発した断熱材を小型電気炉に施工し、使用電力量を測定したところ、従来の耐火断熱れんがを施工した場合と比べ消費電力量を約38％削減できることが実証された。 この成果は、2月15－17日、東京ビッグサイトで開催される「nedo　tech2017　第16回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議」NEDOブースで展示される。