2000年08月22日
日本ポリオレフィン、9月以降分の値上げを計画
ナフサの続騰に対応、キロ10円を予定
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィン

 日本ポリオレフィン(JPO)は、9月の出荷分から各種ポリエチレンの国内価格を再度修正することになりそう。今月中に計画の細目を固め、9月早々にユーザー各社に対して説明と説得を開始するものと見られる。
 対象製品は、高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)の全てのグレード。上げ幅は1キログラム10円となる公算が濃厚。
 今回の値上げも、これまで同様に原料ナフサ価格の続騰に対応するためのもの。現在のJPOのポリエチレンの販売価格は、1キロリットル当たり1万8,000円前後のナフサ価格見合いのところにとどまっている。それに対して実際のナフサ価格は、原油の高騰に伴って今年に入ってからも四半期ごとに上昇しており、4~6月期は同2万1,700円にアップ、さらに7~9月期は同2万3,000円に跳ね上がる見通しとなってきている。
 したがっていまやJPOのみならず樹脂メーカーの全てが、採算確保のためには原料価格の続騰分を樹脂価格に転嫁していかざるを得なくなってきている。