2017年02月15日
旭化成、中国藍星と変性PPE樹脂 合弁事業化
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:旭化成

旭化成は15日、中国化工集団公司傘下の中国藍星(集団)との間で、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂の合弁事業化について契約締結したと発表した。8月をめどに合弁会社を設立する。PPE樹脂「ザイロン」(商品名)を原料モノマーからポリマー、変性PPE樹脂まで一貫生産する計画で、まず経済性評価を行い、18年3月までに最終的な投資判断を下す。設備規模はPPEモノマー・ポリマー年産3万トン、変性PPE樹脂同2万トン。

藍星は中国で唯一PPEのモノマーとポリマーを製造販売している。旭化成はシンガポールでPPEの原料モノマーとポリマーを生産しており、今回両社でモノマー、ポリマー、変性PPEを合弁事業化することで、成長する中国市場での事業拡大を図る。

変性PPEは、フェノールとメタノールからモノマーとなる2,6-キシレノールを合成し、重合してポリマーを製造する。その上で他のポリマーやガラス繊維、難燃剤などをコンパウンドして変性PPE樹脂とする。耐熱性、難燃性、寸法安定性、機械的特性などに優れ、自動車部品(リレーブロック、車載電池部品など)、太陽光発電用ジャンクションボックス、工業用部品、電気電子部品などに使用される。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1487139808.pdf