2017年02月21日 |
京大など、厚い高分子膜に埋もれたナノ構造粒子を非破壊検出成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:京都大学 |
京都大学は20日、山田啓文・同大学教授と八尾淳豊田工業大学研究員の共同研究グループが、原子間力顕微鏡(AFM)を基にした新しい分析手法、走査型熱振動顕微鏡法(STNM)を開発し、同手法により厚い高分子膜内部に隠れた、表面下の金ナノ粒子の非破壊検出に成功したと発表した。 近年、集積回路におけるナノ欠陥分析や細胞内診断など、材料・デバイス解析やバイオ・医療分野において、ナノ空間分解能を持つ非破壊・非侵襲の内部診断法の開発が強く求められていた。京大では、今回の共同研究の成果が非破壊、ナノスケール分解能での表面下構造イメージング確立に向けての大きな前進であり、今後、さまざまな産業、バイオ、医療分野における非破壊ナノ内部診断法実現につながると期待している。 この研究成果は、現地時間2月17日英国の科学誌「Scientific Reports」に掲載された。 |