2000年08月21日
チバSC、上半期業績は14%増収/純利益78%増
全事業部・全地域で好調
【カテゴリー】:人事/決算
【関連企業・団体】:チバ・スペシャルティ・ケミカルズ

 チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(チバSC)はこのほど、2000年上半期の業績を発表した。売上高は40億500万スイスフランと前年同期に比べ14%増(スイスフランベース)を記録、純利益も78%増の2億1,500万スイスフランと好調に推移した。
 売上高は事業部別、地域別とも全て好調で、スイスフランの為替レートは平均で8%、また全事業部で数量増が価格の下落(平均3%下落)を上回り差引9%の増収要因となった。
 また営業利益は4億6,400万スイスフランとなり、スイスフランベースで71%、現地通貨ベースで37%増となった。またEBITDA(支払利息、減価償却費、税引き前利益)は6億9,600万スイスフランと、対売上高で17.4%を達成した。このほか純利益は78%増の2億1,500万スイスフラン、一株当たり利益は前期の1.84スイスフランから3、24スイスフランに増加した。さらに非継続事業を除いた純利益は196%増となる。
 同社会長兼CEOのロルフ・マイヤー氏は、「上半期の業績には満足している。我々の施策が実を結び始めた。当社は、化学業界の中の代表的な投資銘柄であり、先頃ニューヨーク証券取引市場にも上場、米国投資家の支持も得られるようになった。また5月末にポリマー事業の売却を完了したことにより、完全にスペシャルティ・ケミカルに特化するとともに、利益製の高い成長と財務面における柔軟性が拡大した。コンパクトなビジネス・ポートフォリオを持つ当社は、将来の発展に向けた良い位置におり、市場を超えた内部成長、光重合開始剤メーカーのプロキミカ社のような小・中規模の事業買収、営業上の努力により、市場における地位と業績を強固にしてく考えだ」と語った。
 業績の詳細は下記の通り。

[チバSC2000年上期業績](単位:百万スイスフラン、%)
         2000年上期 1999年下期 増減率
売上高      4,005 3,528  14
営業利益※1     464   272  71
継続事業の利益    215    73 196
非継続事業の利益※2   0    48
純利益        215   121  78
EBITDA※1・3 695   494  41

[セグメント情報](単位:百万スイスフラン)
           2000年上期 1999上期
【売上高】
 添加剤事業部    1,891 1,670
  添加剤      1,341 1,167
  ウォータートリート  550   503
  メント
 カラー事業部    1,355 1,172
 コンシューマーケア事  759   686
 業部
--------------------------------------------
売上高合計      4,005 3,528

【営業利益(EBIT)】
 添加剤事業部      301   207
  添加剤        257   190
  ウォータートリート   44    17
  メント
 カラー事業部      161    91
 コンシューマーケア事   88    61
 業部
 (一般管理費)     (86)  (87)
--------------------------------------------
営業利益(EBIIT)合計464   272

【EBITDA】※1
 添加剤事業部      397   300
  添加剤        325   252
  ウォータートリート   72    48
  メント
 カラー事業部      226   152
 コンシューマーケア事  115    88
 業部
 (事業部以外)     (43) (494)
--------------------------------------------
EBITDA※1合計   675   494
※1…継続事業のみ、※2…5月末にポリマー事業をモルガン・グレフェル・プライベート・エクイティに売却、※3…EBITDAは営業利益に減価償却費を加えて算出