2000年08月21日
東レ、韓国のPOM合弁が好調~フル生産フル販売に
将来は既存設備の増強/第2系列の建設も検討
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:東レ

 東レと韓国コーロンとのPOM(ポリアセタール)合弁会社であるKTPは、フル生産フル販売となっており、好調が続いている。
 KTPは、1996年5月にコーロン70%、東レ30%出資で設立、1997年11月にはコーロン・金泉工場(慶尚北道金泉)内で東レ技術による年産2万トン設備を完成、1998年から生産を開始した。その後、財務強化のため東レが同社の増資を引き受けた結果、現在の資本構成は東レ68.9%、コーロン31.1%、生産能力は2万2,000トンに拡大している。
 東レの開発したプロセスは、乾燥・洗浄工程を簡略化した独自の製法で、品質安定性や溶融加工時の熱安定性に優れるなどの特徴を有している。生産開始から2年半を経過した現在は、モールドデポジットの発生が少ない、あるいは優れた成形性などの優れた性能が評価され、フル生産フル販売となっている。
 現在生産したPOMの70%をコーロンが韓国市場を中心に販売、残る30%を東レが日本市場を中心に販売しているが、今後さらにアジア市場で拡販を進め、既存設備のデボトル増強や第2系列の建設を検討していく考え。