2017年03月07日
日本化学会、春季年会に内外研究者ら900人
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日本化学会は7日、第97回春季年会を3月16日から19日までの4日間、横浜市港北区の慶應義塾大学日吉キャンパスで開催すると発表した。

日本最大規模の化学の学会発表の場で、国内外の産学官研究者、学生ら約900人の参加が見込まれている。海外では米国、韓国の化学会長をはじめ中国、インド、ベトナム、台湾、タイ、インドネシアなどから研究者が参加登録しており国際色豊かな学会となる。

春季年会は、学術研究の成果発表を主とするアカデミックプログラム(AP)と、産学官の研究者が最新の話題について情報交換・共有するアドバンスト・テクノロジー(ATP)で構成される。今年は、APが5007件、ATPが267件、さらにノーベル賞特別講演(大村智・北里大学特別栄誉教授)、「ニホニウム」記念特別講演として「新元素 ニホニウムの発見―理研・森田浩介グループ報告」などが企画されている。

また今回は初めて、現役高校生による研究成果発表として2件のポスター発表が行われる。日本化学会の辻康之・副会長(京都大学教授)は「日本化学会には現在118人の高校生会員がいる。来年からは発表件数ももっと増えるだろう」と、次世代を担う研究者たちに今から期待している。