2017年03月08日 |
東北大と農研機構、ダイコンの辛み成分 遺伝子発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学と農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は7日、ダイコンの辛み成分を作り出す遺伝子を発見したと発表した。ダイコンの食味やにおいは、グルコシノレートの一種であるグルコラファサチンの分解によってもたらされるが、このグルコラファサチンを全く含まない「辛み成分」が突然変異によって存在していることは知られていた。 東北大学の北芝大泰准教授と農研機構の柿崎智博主任研究員らは、このグルコラファサチン合成酵素遺伝子を発見した。農研機構はさらにこの遺伝子情報をもとに開発したDNAマーカーを利用して種苗会社と共同でグルコラファサチンが合成されず、辛み成分の組成が変化したダイコンの新品種を育成中だ。これらの品種は、保存中にたくあん臭や黄変が生じないため、フレッシュ感のあるダイコン加工品の開発につながると期待されている。 研究の詳細は米国植物生物学会誌「Plant Physiology」に掲載された。 |