2017年03月16日
三菱化学と東工大、超高耐久性ゼオライト触媒開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:三菱化学、東京工業大学

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は16日、人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)の組合員である三菱化学と東京工業大学が、二酸化炭素と水素の合成メタノールから、化学品原料オレフィンを高収率で製造できる「超高耐久性ゼオライト触媒」を開発し、パイロットでの性能実証に成功したと発表した。

ARPChemは「人工光合成プロジェクト」で、太陽エネルギーを利用して光触媒によって水から得られるクリーンな水素と二酸化炭素を原料とした基礎化学品の製造技術開発を推進中だ。三菱化学と東工大が開発したゼオライト触媒は同プロジェクトの一環となる。高温スチーム下でも触媒の活性低下を防止できる高耐久性を有するなどの特徴を持つ。天然ガスなどからの化石資源を利用して製造されるメタノールにも適用できる。
二酸化炭素を資源とするオレフィン製造プロセスの商用化が大きく前進したとしている。