2017年03月17日 |
日化協、2大学で「化学産業論」講座開設 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:日本化学工業協会 |
日本化学工業協会の石飛修会長(住友化学会長)は17日の定例会見で、英国のEU(欧州連合)離脱問題と関連して「欧州における化学産業の化学品安全管理に変更が生じるのかも注視したい」と、業界にとっては化学品管理問題も重要との認識を示した。また、日化協が新しく化学産業論講座を開設することについて「今回は神戸大学と大阪市立大学の2大学だが、今後は他の大学にも拡大していきたい」と意欲的だった。 ■2大学で「化学産業論」講座開設 日化協は2017年度「人材育成プログラム」の一環として、神戸大学と大阪市立大学に講座を設け、企業から学生たちへ直接生きた化学産業論を説くという新しい取り組みを始める。理工系学生を対象に「学問としての化学がどのように産業や社会に役立っているか」を伝えることで、次の世代の人材確保につなげる。 ◇神戸大学 講座名「Industrial Chemistry:産業を支える化学」 (総論) 「ソリューションプロバイダーとしての化学産業」(三井化学) 「イノベーションから見た日本の化学産業」(住友化学) 「化学産業の未来」(三菱ケミカル) (各論) 「フッ素系電解質膜の合成化学的研究」(旭化成) 「ウレタン系材料の組成とその応用例」(三洋化成) 「生産技術視点からの価値の提供」(カネカ) 「エポキシ樹脂と半導体レジストモノマーの分子設計」(ダイセル) ◇大阪市立大学 講座名「化学産業論」 (総論) 「ソリューションプロバイダーとしての化学産業」(三井化学) 「イノベーションから見た日本の化学産業」(住友化学) 「化学産業の未来」(三菱ケミカル) (各論) 「界面活性剤原料としての油脂アルコール」(花王) 「半導体リソグラフィ材料の開発」(JSR) 「電池材料開発物語」(宇部興産) 「化学品製造プロセスの開発」(日本触媒) |