2017年04月03日 |
化学各社・入社式「次世代へ期待大きく」 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:宇部興産 |
事実上の新年度入りとなった3日は、多くの企業で入社式が行われた。国際競争が激化し、欧州やアジアの経済動向はいぜん不透明、原油・ナフサ価格も見えにくいなど不安要因はあるものの、構造改善が進み、業績を回復軌道に乗せはじめたところも多く、トップの言葉にも、次世代社員への期待や厳しさが込められていた。 【宇部興産】 今年、創業120年を迎える宇部興産は、111人の新入社員を前に山本謙社長が、創業精神から説いた。「今では、新たなことに挑戦し、自らを変えていく。そしてすべてのステークホルダーとともに栄えていくという形で精神を受け継いでいる」と強調。3つの行動価値として(1)顧客価値創造(2)挑戦(3)本質追求、を求めた。 【住友化学】 住友化学の十倉雅和社長は3日の入社式で「世界情勢が激変し、将来への不透明感が増している今日、これまで以上にアンテナを高く張り、課題の本質を見極めることが大切」と説いたあと、社員の心得として「社会から信頼される人になる」「志を高く持ち、常に学ぶ努力を続ける」「グローバルな視野を持ち、自らをグローバルな人材に成長させていくこと」の3つを求めた。 【東ソー】 東ソーの山本寿宣社長は、「会社が持続的に強く成長し続けるためには、全社員が今すべきことを必至に考え、実行していくことが大切だ。果敢にチャレンジしてほしい」と、30年前の“東ソースピリット”を引き合いに出しながらながら、守ってほしいこととして(1)夢を大事に抱え続ける(2)その道のプロになる(3)語学力の向上を目指す、の3点をあげた。 【日本触媒】 日本触媒の五嶋祐治朗社長は、企業理念として掲げる「Techno Amenity」について説明したあと、安全に対する意識の重要性を取り上げ「製造業として、安全は最も大事な経営基盤であるとしっかり心に刻んでほしい」と強調した。また4月からスタートした4カ年新中計を紹介し「この大きな転換期といえる局面を乗り超えるには一人ひとりの活性化が重要だ。情熱と信念をもって力を合わせやり抜く思いを持ってほしい」と訓示した。 【昭和電工】 昭和電工の森川宏平社長は、現行新中計「Project 2020+」を説明しながら「当社は事業の収益性、安定性とともに強靭な体質への変革を目指している」と強調。「世界情勢は絶え間なく変化し、不確実性が増す中、我々は改めて創業の精神に立ち返り、変革を生み出していかなければならない」と期待を込めた。直ちに始めてほしいこととして(1)少しずつ積み重ねる(2)会社は変えられる(3)考え、行動する、の3つをあげ、エールを送った。 【旭化成】 小堀秀毅社長は延岡市出行った入社式で「旭化成グループは今年創業95周年を迎える。延岡な発祥の地であり、当社にとっては「競争力の源泉」の地でもある」と語りかけたあと「世界の人びとのいのちと暮らしに貢献する」というグループ理念を紹介、心得として(1)「コンプライアンスの徹底」と現場・現物・現実の「三現主義」の徹底(2)グループバリューとグループスローガンの実践、の2つを求めた。 |