2002年03月29日
中国の汎用樹脂の輸入、2月は過半の4品目が前年以下に
旧正月休み期間のずれが影響か
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:なし

 中国による汎用樹脂の2月の輸入通関数量は、合計6品目のうちの4品目が前年同月の実績を下回った。中国の樹脂輸入が前年同月を割り込むのは、最近では極めてまれなケース。商社筋では、中国の旧正月休暇の期間が昨年の1月から今年は2月にずれこんだことが要因と分析している。
 
 汎用6樹脂のうち前年同月を上回ったのは、HDPEとPPだけ。しかも伸び率はHDPEが11.2%、PPが3.6%とこれまでになく小さい。反面、LDPEは8.2%減、PSは10.3%減、PVCは17.9%減、ABSは1.7%減と異例のマイナス成長に転じている。1月の実績は、前年と違って旧正月休暇がなかったこともあって軒並み大幅な伸びを遂げたが、2月はその反動が出たといえる。
 
 各樹脂の2月の輸入通関数量は次の通り。()内は前年同月比。[]内は1月の実績。
 ▽LDPE =173,152トン( 91.8%)[225,832トン]
 ▽HDPE =148,439トン(111.2%)[152,538トン]
 ▽PP   =168,709トン(103.6%)[176,751トン]
 ▽PS   = 94,307トン( 89.7%)[116,692トン]
 ▽PVC‐H=150,040トン( 82.1%)[180,271トン]
 ▽ABS  =109,616トン( 98.3%)[131,348トン]