2017年04月18日 |
金沢大など、ガス分子のサイズ・形状を色で見分ける材料開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:科学技術振興機構 |
金沢大学の生越友樹教授(理工研究域)らの研究グループは18日、ガス分子のサイズと形状を色の変化という直観的な方法で見分けることができる新しい空間材料を開発したと発表した。リング状有機空間材料「ピラー(n)アーレン」骨格を化学的に修飾することにより、リング内に取り込んだガス分子(ゲスト分子)を見分ける材料開発に成功した。 開発した材料は、電気的な偏り(極性)が小さいため従来取り込みが難しかったアルカンガス分子を吸着することができる。常温・常圧・大気圧下でも放出されない優れた貯蔵能力を持つことも分かった。また、ガス分子のうち直鎖状の分子を取り込み、分岐・環状の分子は取り込まないというサイズと形状選択制を有しているため、分子の形状による選択的な検知が可能となる。上下対称な柱状のブロック構造をしているため、構造化も容易で高い制御性を持っていることなども明らかとなった。 JST戦略プロジェクトの一環で早稲田大学理工学術院・黒田一幸教授らのチームとの共同研究の成果。 同研究成果は米国科学誌「Journal of the American Chemical Society」4月17日(米国東部時間)のオンラインに掲載された。 リリース詳細 http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0442752_01.pdf |