2017年04月25日 |
NEDO、ベトナムに産廃焼却発電プラント、実証開始 |
【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:NEDO、日立造船 |
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は24日、日立造船がベトナム・ハノイ市に建設していた廃棄物焼却発電プラントが完成し、試験運転を経て4月1日から実証運転を開始したと発表した。24日、両国政府関係者やハノイ市内に産廃排出工場を持つ企業関係者らが出席して同プラントサイト内で竣工式を行った。NEDOプロジェクトの成果。 焼却プラントは、日産処理量75トンのロータリキルンストーカ式焼却炉で、1,930Kwの発電容量を持つ。日立造船がNEDOから委託を受けてハノイ市ナムソン処理場に建設し完成した。今後6カ月間実証運転を行い、さまざまな種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証しプラントの実用性と省エネ技術としての有効性を実証する。 ハノイ市内では生活ごみや産業廃棄物が一日当たり約7,000トン発生しているが、このうち5000トンを埋め立て処分しているため埋立地の不足や環境衛生面への影響が懸念されていた。今回の産廃焼却プラントの完成で、こみの発生量を約10%まで減容化することができる。また一般家庭約約5000世帯分の電力を生み出すことができる。 NEDOと日立造船は、この実証運転を通じて今後、ベトナム国内だけでなくアジア一帯に同プラントほ普及をめざす。 |