2000年08月14日 |
ポリプラスチックスと帝人、ウィンテックポリマー設立 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:ウィンテックポリマー、帝人、ポリプラスチックス、公正取引委員会 |
ポリプラスチックスと帝人は、5月23日に発表したPBT(ポリブチレンテレフタレート)およびガラス繊維強化PET(ポリエチレンテレフタレート)の共同出資会社「ウィンテックポリマー」を7月31日付で設立した。 両社は6月の設立を予定していたが、公正取引委員会の承認などを含む作業が遅れていたもので、当初発表通り資本金20億円(払込資本金15億円)で、ポリプラスチックスが60%、帝人が40%出資している。新会社は、2002年初頭の完成をめどに、45億円を投じて帝人松山事業所に年産5万トンの連続重合設備を建設する予定で、原料DMTは帝人松山事業所からパイプで受給、低コストの生産を目指す。またコンパウンドは、帝人が岩国事業所に有している年産1万3,000トン設備を新会社に移管するとともに、ポリプラスチックスの富士工場およびマレーシア現地法人に生産委託する予定。また帝人は、GF-PETコンパウンドの生産販売も新会社に移管する。なお帝人が有している年産1万4,000トンの既存設備は、新設備の稼動販売状況を見ながら、全て廃棄する方針。このほか将来は、マレーシアにおいて、PBT需要設備の建設も検討している。 なお、ポリプラスチックスは新会社設立に当たって、通産省近畿通産局から事業再構築計画に対する「産業再生法」(産業活力再生特別措置法)による支援について、7月21日付けで承認を取得している。2002年には1999年比で自己資本当期純利益率を約5%向上させるという数値目標を実現するため、増資にかかる登録免許税の軽減や検査役調査に関する特例、政策金融による支援措置などについて活用していく考え。 |