2017年05月09日 |
昭シェル・出光、経営統合に向けアライアンス開始 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:出光興産、昭和シェル石油 |
昭和シェル石油の亀岡剛、出光興産の月岡隆両社長は9日記者会見し「経営統合に先立ち企業グループを形成し協業化を強化・推進する」ことで一致し、同日趣意書を締結したと発表した。出光興産はまだ創業家との話し合いを残しているが、事業環境の悪化を背景に協業関係の構築を急ぎシナジー効果を先取りしていくことにした。 具体的なアライアンスの内容や統合新社に向けた戦略などは両社代表による「戦略トップミーティング」で決めるが、アライアンス名を「Brighter Energy Alliance(ブライターエナジーアライアンス)」と決めた。 ■アライアンスの主な内容 (1)国内事業における統合シナジーの追求 ・原油の調達と輸送の最適化 ・生産計画の最適化 ・製品・半製品の相互融通 ・精製コストの削減 ・省エネ、精製マージン改善施策のベストプラクティスの展開 (2)シナジーの目標 早期に経営統合を実現し5年以内に年間250億円のシナジー達成をめざす。2017年4月から取り組みを開始する。 シナジー効果の内訳としては原油調達で10億円、供給分野120億円、製造・調達70億円、物流・販売40億円、関節部門10億円など合わせて年間250億円以上を見込む。 (3)重複分野における事業戦略のすり合わせ 統合後に重複する事業分野(原油調達、精製、供給、物流、販売、コーポレート部門)について、統合実現までの間に両社で戦略をすり合わせ、効率的な方策検討を行う。 ■2017年度の具体的着手例 ・石油製品・半製品の相互融通 ・プラント定修修繕時の協力 ・輸出入の最適化 ・原油タンカー共同配船 ・出荷基地の共同利用など。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1494313842.pdf |