2000年08月11日 |
出光石油化学、シリコーン系難燃PCはOA機器内部部品を中心に展開 |
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品 【関連企業・団体】:なし |
出光石油化学は、同社が独自に開発したシリコーン系化合物を使用したノンハロゲンのPC(ポリカーボネート)難燃グレードACシリーズについて、OA機器の内部部品向けに焦点を当て販売を展開して行く方針だ。 ACシリーズは、同社が独自の変性技術を用いて開発した難燃グレードで、従来のブロム系難燃グレード(第1世代)、リン系難燃グレード(第2世代)に続く第3世代の難燃グレードに位置付けられている。現在OA機器向けなどに用いられるPC系の難燃材料は、PC/ABSやPC/PSなどのポリマーアロイやリン系難燃グレードが主流となっているが、これらはOA機器のハウジング向けに多く用いられている。 これに対しACシリーズは、当初携帯電話のモジュールやノートパソコンのバッテリーケースなどに採用された後、用途開拓が進んだ結果、単にブロム系やリン系の難燃剤を使用しないノンハロ難燃グレードというだけでなく、流動性の高さも評価されるようになっている。こうしたことから同社では、OA機器のハウジングよりも内部部品用途に向いていると見ており、今後同用途を中心に販売を展開していく考え。 なお同社は、PC系ノンハロ難燃材料として、PC/PSアロイグレードのNNシリーズ、リン系難燃剤を使用した透明タイプのAZシリーズなど、幅広いラインアップを有している。 |