2017年05月24日
「機能性表示食品、分かりにくい」BASFが小売店調査
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:BASF

「機能性食品は、分かりにくい」。BASFジャパンはこのほど全国流通小売企業65社を対象に行った、機能性表示食品に関する調査結果を発表した。調査は小売店から食品メーカーへの要望という形で行われた。「消費者に一瞬で伝わる分かりやすさ」を求める回答が8割近くを占め、消費者ニーズの把握の難しさを浮き彫りにした。

まず“機能性食品の売れ行きはどうか”を尋ねたところ、「特別に売れている様子はないが、販売品目として魅力がある」という回答が最も多く30%以上、「機能性の表示によって販売に差が出ているのか、わからない」が第2位で15%以上、「売れ行きが良く、これから拡充していきたい」が3番目で10%弱だった。

次に“機能性食品の購入促進のために必要なことは何だと思うか”との質問には「広告宣伝(店頭POPなど)の充実」という答えが最多の50%を占め「従業員の知識レベルの向上」、「数値的、科学的根拠による訴求」、「雑誌や新聞、書籍などによる定期的な情報発信」が続いた。

また“ネット通販や他店との差別化のために取り組みたいこと”については、「バイヤーや店舗従業員への教育の強化」が最も多く「PB品の導入・ラインアップの強化」、「店舗の売り場のデザイン・設計の進化」の順だった。

“機能性食品について、食品メーカーからの提案の質に満足しているか”という質問には「どちらでもない」が全体の約35%でトップ。「あまり満足していない」と「全然満足していない」を合わせると約30%で、「それなりに満足している」はわずか5%、「大変満足している」は0%だった。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1495510868.pdf