2017年05月30日 | |
小堀・旭化成社長会見、2018中計達成に自信 | |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:旭化成 |
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旭化成の小堀秀毅社長は30日の経営説明会見で、2016-2018年度の中期経営計画「Cs fo Tmororw 2018」進捗状況について、「1年目に最高純益が出るなど順調に進んでいる。事業持株体制に組織変えしたことで総合力が発揮できたようだ。最終目標の売上高2兆2000億円、営業利益1800億円は達成できると思う」と目標達成に自信を見せた。 長期投資計画では、中計3年間で計7000億円の投資を見込んでいる。このうち16年度は約1500億円をバッテリーセパレータの増設やザイロンJV設立などに充てた。17年度は2000億円を予定。「環境エネルギー、自動車関連、衛生材料など成長分野に投入する」と力を込めた。 経営の柱はマテリアル、住宅、ヘルスケアの3領域。それぞれ新事業の創出とグローバル展開加速を基本戦略に据える。マテリアル領域では、LIB用セパレータの供給能力を拡大する。16年春宮崎県日向市に年産6000万m2増強したのに続いて18年度と19年度には滋賀県守山市にそれぞれ6000万m2と2億m2の能力増を計画。EV市場の立ち上がりに備えて体制強化を図る。住宅領域では、へーベルハウスで新たに中高層ビル分野に展開するほか、海外市場進出を図る。また、ヘルスケア領域では医薬事業でグローバル化、医療事業でバイオ製品の成長と血液透析事業の収益最大化、クリティカルケア事業では積極的拡大をめざす。 IoTやAI、ビッグデータの活用にも意欲的で「今後、モデル工場を決めてプラント診断や原料、製品の輸配送など、グループ全体の生産性向上に生かしていきたい」「現中計の先にまだ2025年に向けたビジョンがある。収益性の高い、付加価値型事業の集合体を作り上げていきたい」と強調した。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1496115559.pdf |