2017年06月01日
トクヤマ、マレーシア社の売却完了
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:トクヤマ

トクヤマは1日、韓国の化学メーカーOCI社へのマレーシア事業への売却を完了したと発表した。5月31日付で2回目の第三者割当増資と保有全株式の譲渡を完了した。

トクヤマは太陽電池向け多結晶シリコン事業の拡大を目的として2009年、マレーシアに100%出資のトクヤママレーシアを設立。約2000億円の巨費を投じて製造プラントを完成させたが、直後から生産設備の技術的な問題や多結晶シリコン市況の大幅下落など、困難な課題をかかえてきた。

昨年9月、OCI社と9800万ドルで売却する交渉がまとまった。
第三者割当増資を2回に分けて行い、昨年10月の1回目(2400万米ドル)に続いて、今年3月に2回目(7800万米ドル)割当増資を行った。全株式の譲渡が完了し、同社はマレーシアの同事業から完全撤退した。