2017年06月05日
ユニチカ、3Dプリンター用「感温性」フィラメント開発
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:ユニチカ

ユニチカは5日、造形後に形状が自由に変えられる“不思議”なプラスチック「3Dプリンター用感温性フィラメント」を開発したと発表した。今後サンプルワークを経て、17年度中の販売をめざす。

3Dプリンターの普及が進み装置やソフトの技術の向上とともに応用範囲も広がりつつある。造形材料に求められる品質や性能レベルも高まってきている。同社は今回、独自のポリエステル樹脂により、造形後に安全な低温域で温めるだけで自由に形状が変更できるフィラメントを開発した。
特長は(1)ひと肌や風呂の湯温など安全な温度でソフト化できる(2)温めた状態で形状が自由に変えられる。冷やすとその形状を保持する(3)フィラメントには耐熱性を付与しており、造形中に軟化することなない、など。
関節部に使用し、角度調製ができるフィギュアやホビー関連、工具用分野などへの用途展開を検討中だ。