2017年06月06日
東ソー、新規肝繊維化マーカー 医薬品として発売
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:東ソー

東ソーは6日、オートタキシンの測定試薬としてEテスト「TOSOH」2(オートタキシン)を開発、厚労省から体外診断用医薬品として製造販売承認を取得したため、本格発売に向けて準備を開始したと発表した。

オートタキシン(ATX)とは、肝障害(肝繊維化)によってその代謝が阻害され血中濃度が上昇すると考えられているタンパク質のこと。東ソーはこのATXに対するモノクローナル抗体を取得し、同社が展開する全自動エンザイムイムノアッセイ装置AIAシリーズで測定可能な酵素免疫測定試薬を開発した。通常の血液検査で肝繊維化の初期段階から病態を把握することができる。20分と短時間で測定できるため、臨床現場で慢性肝疾患の診断、治療に大きく貢献できる。

ATX測定の臨床検査への応用は、文部科学省「橋渡し研究加速ネットワークプログラム」支援を受けた。東京大学医学部の協力を得て日本発の初診断薬として実用化に結びつけた。現在、保険適用申請を準備中だ。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1496720453.pdf