2017年06月07日 |
九大とJNC、水素とCOを燃料とする燃料電池触媒 開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:JNC、九州大学 |
九州大学大学院の小江誠司(おごう・せいじ)教授らの研究グループは7日、JNCとの共同研究により、水素と一酸化炭素(CO)を燃料とする燃料電池触媒の開発に成功したと発表した。 ドイツの学術誌「Angewandte Chemie International」6月6日付に公開された。 燃料電池の白金(PT)触媒は、燃料である水素に含まれる極微量の一酸化炭素で被毒され、触媒活性が低下するという問題点があり、一酸化炭素に耐性のある触媒の開発が重要な課題となっている。研究グループは今回、「自然界のH2酵素とCO酵素の機能を融合した新しい触媒」を開発した。自然界を手本に設計したため、環境にやさしい。 反応は水中で行われる。 この触媒を用いると「水素と一酸化炭素が50対50の比率の燃料で燃料電池が駆動する」ことを見出した。今後燃料電池の分野で大きな発展と波及効果をもたらす可能性がある。 研究は文部科学省の補助金・特別推進研究「ヒドロゲナーゼと光合成の融合によるエネルギー変換サイクルの創成」研究の一環として行われた。JNCおよび福岡市産学連携交流センターと共同で行った。 |