2017年06月19日 |
帝人ポリカ樹脂、京大発スポーツEV車フロント窓に採用 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:帝人 |
帝人は19日、京都大学発のEVメーカーであるGLM(本社:京都市左京区、小間裕康社長)が製造・販売するスポーツEV車「トミーカイラZZ」向けに、世界初となるポリカーボネート(PC)樹脂製ピラーレスフロントウインドーを開発したと発表した。樹脂製フロントウィンドーが市販車に採用されるのも世界初。 帝人は自動車メーカーの軽量化に対応して、ガラスの1/2の軽さと200倍の耐衝撃性を有するポリカーボネート樹脂製の窓を開発してきた。自動車の窓には衝突時の安全性や光の透過性、耐摩耗性などさまざまな特性が求められ、これまでは自動車保安基準によって使用が認められなかった。今年7月から同基準が改正され、国内で販売される新車の窓にはPC樹脂の使用が可能となった。運転席の窓の支柱(Aピラー)も安全確保を条件に必要なくなった。ピラーは太くすれば前方の視界を妨げるという課題もあった。 帝人は今回、フロントウインドー周辺部に厚みを持たせることにより、世界初のAピラーレスを実現した。高い耐摩耗性と優れた耐候性を備え、7月からの新保安基準を満たして安全・快適なドライブに寄与する。 「トミーカイラZZ」新車は6月28日からポートメッセなごやで開催の「人とくるまのテクノロジー展2017」で公開される。 |