2017年06月27日 |
日立化成、LiB用炭素負極材、基本特許確定 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日立化成 |
日立化成は26日、リチウムイオン電池の高い入出力特性を維持しながら従来の低結晶性炭素負極材よりも不可逆容量を小さくした低結晶性炭素負極材の開発技術に関する基本特許(第5811999号)が特許庁で審理した結果決定したと発表した。 リチウムイオン電池の材料には人造黒鉛、天然黒鉛の結晶性炭素、低結晶性炭素、金属負極材などがあるが、低結晶性炭素負極材は高い入出力特性を有することから、今後普及が見込まれるHEV(ハイブリッド車)のリチウムイオン電池等に用いられている。だが、低結晶性炭素負極材には不可逆容量が大きいため、初回に充電した容量よりも放電できる容量が小さいという課題があった。 日立化成は2010年、高い入出力特性を維持しつつ、不可逆容量の小さい低結晶性炭素負極材を開発、製品化し特許出願した。核となる低結晶性炭素負極材の周りを特定量の炭素層で被覆した基本特許。2016年5月に同特許に対して第三者から異議申立てが申請されたが、特許庁審理の結果、日立化成による特許維持が決定した。 |