2017年06月27日
富士フィルム、キャンバスとがん免疫薬 共同研究
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:富士フイルム

富士フィルムは26日、独自の創薬プラットフォームを有するキャンバス社(本社:静岡県沼津市、河邉拓己社長)と、ペプチドを用いたがん免疫治療薬の共同研究契約を締結したと発表した。中分子医薬品分野を中心にがん免疫治療薬の候補化合物創出を目指す。

がんの一般的な治療法には、抗がん剤投与、外科手術、放射線照射などがあるが、最近は第4の治療法として免疫療法が注目されている。生体が持つ免疫機能を高めてがん細胞を死滅させる方法で、他の方法に比べて副作用が少なく、延命効果も期待されるところから研究が進んでいる。

両社が開発を目指す中分子医薬品は、細胞膜透過性に優れる低分子医薬品の特長と、標的への特異性や結合力が高く副作用が少ない抗体医薬品の特長を併せ持つ医薬品で、従来とは異なる創薬標的が狙える。両社は新規がん免疫治療薬の創出を通じて、がん治療法に対する新たな選択肢を提供することを目指す。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1498461034.pdf