2002年03月28日
ポリオレフィンのアジア相場も続伸
ハイペースで軒並み600ドルの大台に乗る
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:伊藤忠商事

 伊藤忠商事など大手商社数社によると、オレフィンに続いてポリオレフィン各樹脂のアジア地域のスポット相場も圧倒的な消化能力を有する中国の旺盛な引き合いをスプリングボードに一段と上昇している。
 
 直近の香港渡しのCFR価格は、中国北部向けの農ポリ用L-LDPEを除いて軒並みトン当たり600ドルの大台を突破している。高圧法低密度ポリエチレン(HP-LDPE)の価格(CFR価格)はトン630~650ドル、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)は同580~600ドル、高密度ポリエチレン(HDPE)は同630~650ドル、ポリプロピレン(PP)ホモポリマーは630~640ドル--となっている。PPのコポリマーもほぼ同じ水準にある。一週間前に比べると、全体に20~30ドル上がっている。年初に比較すると100ドルから150ドルの値上がりとなっている。
 しばらく前までは、650ドルが一つの踊り場であり、そのレベルにいくのは4月に入ってからと見られていた。しかし実際には、予想をはるかに上回るペースで到達したことになる。中国を始めとしたアジア市場全体のユーザーの間に、ナフサの先高観に合わせて先行きの需給タイト観も広まっているのが最大の要因と見られる。