2017年07月12日 |
早大など、高輝度光源ヘリセン大量合成法を開発 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:早稲田大学 |
早稲田大学の柴田高徳範教授(理工学術院)、東京理科大学の河合英敏准教授らの研究グループは11日、市販の試薬からわずか2工程で高い蛍光量子収率と、円偏光発光異方性因子を併せ持つ低分子有機化合物の合成法を開発したと発表した。 市販品からわずか2工程で含窒素七環式ヘリセン類の合成を達成した。熱安定性が高い構造であり、さらに環数の多い高次のヘリセンや環同士の連結形式の異なるヘリセンの合成にも適用できる。 研究グループは今後、種々の類似化合物を合成し、さらに円偏光発光特性の優れた材料となるヘリセンを創製する予定だ。将来的には、高輝度液晶ディスプレイ用の偏光光源、3次元ディスプレイ、セキュリティーペイントなどの高度な光情報処理技術を実現する機能性有機化合物の開発が大きく期待されるとしている。 同研究成果は、化学系学術誌「Angewandte Chemie International Edition」に掲載された。Thiemeが発行する国際的な学術抄録誌「Synfacts」6月号にも紹介された。 |