2017年07月12日
三菱ガス化、米国に超純過酸化水素 2工場新設
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱ガス化学

三菱ガス化学は12日、米国子会社で半導体向け超純過酸化水素を製造・販売するMGC Pure Chemicals America社(MPCA、本社:米国アリゾナ州)が新たに米国オレゴン州とテキサス州の2カ所に工場新設を決めたと発表した。

MPCAは現在アリゾナ州の本社工場に年産70,000トンの超純過酸化水素生産設備を持つが、6000万ドル超を投じて、オレゴン州とテキサス州にそれぞれ同35,000トン設備を新設し3工場合わせて年産14万トンに倍増することにした。稼働開始は2019年の予定。米国内の需要増大と拠点複数化による供給リスク軽減を図る。

超純過酸化水素は主に半導体ウエハやデバイス製造工程で洗浄・エッチング・研磨剤として使用される。半導体の微細化に伴い、より高品質な薬液要求が高まっている。IoTやAIなど用途の拡大で半導体市場はさらなる成長が予想されている。

三菱ガス化学グループは、超純過酸化水素で国内3拠点(四日市、山北、佐賀)、海外の4拠点(韓国、米国、シンガポール、台湾)を有する。2工場新設で世界トップメーカーの地位をさらに固める。


ニュースリリース
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1499833522.pdf