2017年07月18日

東大、慶大など「皮膚呼吸可能」なナノメッシュ開発

【カテゴリー】：新製品/新技術 【関連企業・団体】：東京大学、慶応大学

東京大学大学院の染谷隆夫教授（工学系研究科）、慶應義塾大学の天谷雅行教授（医学部）、理化学研究所などの共同研究チームは18日、通気性と伸縮性を兼ね備えた皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーの開発に成功したと発表した。このセンサーは極薄で超軽量のため、装着していることを感じることがない。20名の被験者に対してパッチテスト（かぶれと皮膚アレルギー試験）を行ったところ、1週間連続して装着しても明らかな炎症反応を認めないことが確かめられた。 開発されたナノメッシュ電極を活用して、金属などの導体に触れたり、離したりしたときの抵抗変化や温度、圧力、筋力を計測し、生体適用可能性も実証した。装着感のない生体情報計測手法として将来、健康や医療、介護、スポーツ分野への応用が期待される。 科学技術振興機構（JST）戦略的創造推進事業による成果。 同研究成果はは英国科学誌「Nature Nanotechnology」7月17日（英国時間）オンライン版で公開される。