2017年07月24日 | |
第1回「バイオインダストリー大賞」に京大・本庶教授 | |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:バイオインダストリー協会 |
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バイオインダストリー協会(JBA)は21日、創立30周年を記念して創設した「バイオインダストリー大賞」の第1回受賞者が京都大学高等研究院の本庶 佑(ほんじょ・たすく)特別教授に決まったと発表した。 本庶教授は、がん免疫機構に関わる分子「PD-1」を発見し、その機能が免疫のブレーキ役であることを解明した。さらにPD-1阻害に基づくがん免疫治療の可能性を実証し、小野薬品とBMSによる抗PD-1抗体「オプジーボ(ニボルマブ)」の開発を先導した。2014年には悪性黒色腫治療薬として認可され販売が開始された。16年度の「オブジーポ」売上高は1000億円を超える。米国メルク社もこの発明に基づきケトルーダを製品化した。 これまでのがん免疫治療法である、手術療法、化学療法、放射線療法に次ぐ第4の治療法として確立されつつある。JBAは本庶 佑氏が世界的ながん治療法に新たな道を開いた功績は大きいとして「バイオインダストリー大賞」受賞を決めた。 本庶教授は1966年京大医学部卒、カーネギー研究所客員研究員、米国国立衛生研究所客員研究員などを経て79年大阪大学教授、84年から京都大学教授などを歴任。2013年文化勲章受章。2017年同大学高等研究院特別教授。1942年生まれ、75歳。京都市出身。 【本庶 佑教授の主な受賞歴】 ・1985年 エルウィン・フォン・ベルツ賞 ・1996年 日本学士院賞 ・2012年 ロベルト・コッホ賞 ・2013年 文化勲章 ・2014年 ウィリアム・コーリー賞 ・2015年 リチャード・Vスモリー賞 ・2016年 京都賞 |