2017年07月24日 |
日立化成の銅フリー摩擦材、米国フォード車が採用 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:日立化成 |
日立化成は24日、同社の銅の含有量を0.5%未満に抑えた「銅フリー摩擦材」が、米フォード・モーター社のセダン「Fusion(フュージョン)」に採用されたと発表した。 自動車や二輪車のブレーキ部分の摩擦材は、使用時に極く微量の銅を含む摩擦粉が発生する。摩擦粉中の銅が大気中に飛散し、雨水によって河川や湖沼に流出すると、水質汚染の一因になるとして、米国環境保護庁(EPA)では2021年から銅含有量5%以上、2025年からは0.5%以上の製品の販売を禁止するなど、環境規制強化に動いている。 日立化成は2015年にNAO(Non Asbestos Organic)材をベースとし、フェノール樹脂、有機繊維など複数の素材を組み合わせることで銅含有量を0.5%未満に抑えた「銅フリー摩擦材」を開発した。同社は日本をはじめ中国、タイ、メキシコで摩擦材を生産し、グローバル展開している。 <用語の解説> ・NAO(Non Asbestos Organic)材とは :スチール繊維・アスベスト(石綿)を含まない材料のこと。 |