2017年07月28日
理研、細胞を高度に見分ける新合成技術 開発
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所は28日、田中生体機能合成化学研究室の田中克典主任研究員らの研究グループが、細胞表面の受容体に対するリガンド分子(受容体に相互作用するタンパク質や低分子)の「強い」相互作用と「弱い」相互作用を同時に働かせ、さらに両リガンド分子同士を細胞表面で官能基に選択的に化学結合させることにより、標的細胞を高度に見分ける技術の開発に成功したと発表した。
今後この手法を利用して、生体内に多数存在する細胞群の中から、特定のがん細胞や疾患細胞を選択的に検出する、新しい手法の開発が期待できる。

同研究成果はドイツの科学雑誌「Advanced Science」掲載に先立ち7月28日付オンライン版で公開される。