2017年08月04日
中国産PET樹脂に「アンチダンピング」の疑い
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:経済産業省、財務省

経済産業省と財務省は4日、中国から輸入されている高重合度ポリエチレンテレフタレート(ペットボトル原料となる樹脂)について、不当廉売(アンチダンピング)の仮決定を下したと発表した。今後産業界に与えている実質的な被害状況などを調べたうえで不当廉売関税の課税について正式判断する方針だ。

昨年9月、三井化学、三菱化学、日本ユニペット、越前ポリマーの各社から不当廉売関税を課すよう求める書面が提出され、これを受けて両省は合同で調査してきた。今後はさらに関係各社から証拠の提出や意見を求め、WTO協定に定められた国際ルールおよび国内法令に基づいて不当廉売関税の課税の可否を政府として判断する。