2017年08月07日 |
東北大など、コンクリート精密点検にAI活用技術 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:NEDO、東北大学 |
NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、幅0.2mm以上のコンクリートのひび割れを80%以上の確率で検出するAIシステムを開発したと発表した。さらにAIを活用して、検出や記録を自動化することで、作業時間をおよそ300分から30分と、1/10に短縮することを目指す。首都高技術、産総研、東北大学の3者がNEDOプロジェクトで開発に成功した。デジカメやスマートフォンで、コンクリート構造物を撮影するだけで、表面のひび割れを高精度に検出する。表面に汚れや傷がある状態でも検出できる。 過酷な環境に長年さらされたコンクリート構造物は、表面に傷や汚れ、湿潤などの影響を受けるため、正確なひび割れ検出が困難だった。研究チームは今回、収集した多数のコンクリート表面画像データをAIで学習し、ひび割れを識別する技術を開発した。2018年度まで、試験利用を兼ねて主に点検事業者を対象にWebサービスを無料実施し、システムの精度や作業効率などの有効性お検証する。 |