2017年08月16日 |
産総研、リチウムイオン電池の充放電機構を解析 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:産業技術総合研究所 |
産業技術総合研究所は16日、省エネルギー部門の朝倉大輔主任研究員らのグループが、機能性材料の構造安定性を解析するため、放射光軟X線発光分光を用いて各元素の電子状態を詳細に分析する手法を開発したと発表した。この手法により、リチウムイオン電池の正極材料では、充放電動作を経た後の構造安定性と、遷移金属と酸素からなる混成軌道での電荷移動の充放電前後の変化とに密接な対応があることを見出した。 リチウムイオン電池の劣化抑制に、遷移金属と酸素との結合の維持が重要なことを解明した。 充放電を重ねても性能が劣化しない高性能リチウムイオン電池開発への貢献が期待される。 同技術の詳細は、5月に英国の物理化学専門誌「Physical Chemistry Chemical Physics」オンライン版に公開された。 |