2017年08月21日 |
東北大、ナノ磁性体の異方性エネルギー計測成功 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東北大学 |
東北大学多元物質科学研究所の米田忠弘教授、三重大学工学研究科の中村浩次准教授らの研究チームは21日、ナノ磁性材料に関する最も重要な特性の「磁気異方性エネルギー(MAE)」をナノ構造と同時に可視化・測定することに成功したと発表した。 測定には原子レベルで磁気特性を測定できるスピン偏極走査トンネル顕微鏡(SP-STM)の手法を利用した。観察対象として金属基板に成長させた強磁性薄膜であるコバルト2層膜のナノサイズの島を用いた。外部から磁場を作用させN・S極の反転を局所領域出観察し、ナノ磁石一つ一つでMAEを見積もることに成功した。 今回の解明は、高密度磁気記録の実現、ナノ材料を用いたスピントロニクス・デバイスの構築に貢献すると考えられる。 同研究成果は米国科学誌「Nano Letters」8月16日付オンライン版に掲載された。 |