2017年08月28日 |
東大、鉄系超伝導体に新しい電子構造 発見 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:東京大学 |
東京大学大学院工学系研究科の下志万貴博助教、石坂香子准教授らは26日、高いエネルギー分解能を有するレーザー光電子分光法を用いて、超伝導状態と共存する新奇な電子秩序の観測に成功したと発表した。鉄系超伝導体において、超伝導が発現する温度の近くで出現する新しい電子秩序相を発見した。 同秩序相は超伝導を阻害しない共存関係にあることも分かった。 今後、同研究成果を基に鉄系超伝導体の複雑な超伝導機構の理解、さらにはより高い超伝導転移温度を示す物質の探索に結びつくことが期待される。 研究は、科学研究費基盤研究および文部科学省「光・量子融合連携研究開発プログラム」「最先端の光の創成を目指したネットワーク研究プログラム」の助成を受けて行った。 同研究成果は8月25日(米国東部時間)に米国科学誌「Science Advances」に公開された。 |