2017年09月05日
理研、記憶と運動の情報を区別して伝える神経回路を発見
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:理化学研究所

理化学研究所脳科学総合研究センターの風間北斗チームリーダらの研究チームは5日、ショウジョウバエの脳から、探索行動に関わる「記憶」「運動」「視覚」といった、さまざまな情報を区別して伝える並列神経回路を発見したと発表した。

発見した神経回路は、探索行動に関する多くの情報を混線することなく、コンパクトに探索中枢へ運ぶ伝送路の役割を果たしていると考えられる。今後、神経回路を伝わる複数の情報がどのように統合され、行動が生み出されるかを明らかにすることで、動物が効率的に餌や交配相手を見つけ出す仕組みの理解につながると期待できる。

同研究成果はは国際科学雑誌「Nature Neuroscience」掲載に先立ち、オンライン版(日本時間9月5日)に掲載される。