2017年09月12日 |
日本ゼオン、CNTの生分解性測定技術を開発 |
【カテゴリー】:ファインケミカル 【関連企業・団体】:日本ゼオン |
日本ゼオンは12日、産業技術総合研究所と共同でカーボンナノチューブ(CNT)が生分解性を有することを確認するとともに、その生分解性を測定する技術を開発したと発表した。CNTの細胞内取り込量を定量化する技術を開発した。免疫細胞内の経時変化を測定した結果、スーパーグロース単層CNT(SG-CNT)が生分解されることが明らかとなった。 CNTはエレクトロニクスから医療まで幅広い分野にわたって急速に利用が進みつつあるが、動物や人体に吸収されて免疫組織に蓄積される懸念があり、長期的な安全性を明らかにする必要があった。そのためにはCNTの生分解性を解明することが課題となっていた。 同社は今回、産総研とともにCNTが近赤外光を吸収する特性を利用して、細胞内CNTの測定方法を開発した。免疫細胞内に取り込まれたSG-CNT量を測定し、経時変化を評価したところ、SG-CNTが生分解を示すことが明らかになった。同社は引き続き実用化に向けた取り組みに注力していく方針だ。 ニュースリリース http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1505195289.pdf |